ED治療は何科を受診?保険は使える?セルフ対策や薬についても解説

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ED治療は何科を受診?保険は使える?セルフ対策や薬についても解説
この記事のポイント
  • EDの原因から治療法まで解説
  • 治療薬の効果・副作用・価格について
  • オンライン診療という選択肢

人には簡単に相談できない悩みとして、EDが挙げられる。だが、EDとはどういった状態を指すのか知らない方は多いのではないか。

EDを疑いながらもどうしたらよいか分からず、1人で不安を感じている方もいるだろう。中には、パートナーとの性行為がうまくいかず、恥ずかしさや情けなさを感じているケースもあり得る。

本記事では、EDを詳しく知りたい方に向けて、EDの定義や治療を行う科、治療法について解説する。また、治療において注意すべき項目にも触れる。

「自分はEDかも?」と不安を感じている方はもちろん、EDを深く知りたい方にとって、参考になれば幸いだ。

この記事の監修者

杉野 智啓 医師
八丁堀内科・泌尿器科・消化器内科イサナクリニック 理事長/総院長

略歴
・防衛医科大学医学部医学科 卒業(MD)
・東京工業大学大学院 技術経営学修士課程修了(MOT)
・2025年1月 八丁堀内科・泌尿器科・消化器内科イサナクリニック 代表理事

資格・所属学会
日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医

所属
八丁堀内科・泌尿器科・消化器内科イサナクリニック

※記事内で紹介するサービス・商品は、監修医師が特定の提供元を推奨・選定したものではありません。医師監修は、一般的な医学情報の確認を目的としています。

この記事の監修者

杉野智啓 医師
杉野 智啓 医師
八丁堀内科・泌尿器科・消化器内科
イサナクリニック

所属
八丁堀内科・泌尿器科・消化器内科イサナクリニック 理事長/総院長


資格・所属学会
日本泌尿器科学会泌尿器科専門医


略歴
・防衛医科大学医学部医学科 卒業(MD)
・東京工業大学大学院 技術経営学修士課程修了(MOT)
・2025年1月 八丁堀内科・泌尿器科・消化器内科イサナクリニック 代表理事

※記事内で紹介するサービス・商品は、監修医師が特定の提供元を推奨・選定したものではありません。医師監修は、一般的な医学情報の確認を目的としています。

目次

EDとは?基礎知識とよくある症状

まずは、EDについて基本的な知識を掴んでほしい。この章では、EDに関する基礎を解説する。

EDの定義

ED=勃起機能が低下すること(勃起障害・勃起不全)

定義は以下となる。

性行為において
  • 勃起が充分でない
  • 勃起の継続ができない状態の持続
  • 勃起の継続ができない状態の繰り返し

出典:日本性機能学会・日本泌尿器科学会「ED診療ガイドライン 第3版」https://www.jssm.info/guideline/files/EDguideine03_s.pdf(2017)

性行為における勃起に対する不満の有無が、ED認識の一助になることもある。

では次に、具体的な症状をいくつか見てみる。以下の通りだ。

  • 性交渉で、勃起しない
  • 自分にとって、勃起の状態が満足できない
  • 勃起時間が短い
  • 自分が思っているより長く続かない
  • 勃起の状態がよいときもあるが、日によって違う

出典:日本新薬株式会社 EDケアサポート「ED(勃起不全)とは?https://www.ed-care-support.jp/abouted/about.php
出典:大正製薬 製品情報サイト「勃起障害(ED)」https://www.taisho-kenko.com/disease/485/#02

勃起の機能が低下するために起こる症状と考えられる。EDの定義と症状の概観は以上である。理解の参考にしてほしい。

20代でもEDになる?世代による違い

「EDは加齢により起こる」と考えている方は多いのではないか。確かに、年齢とともに体の多くの機能は衰える。勃起の回数や継続時間なども、老化とともに低下していく。

だが、必ずしも加齢だけがEDの原因ではない。調査によると、20代と50代において、EDの割合がさほど変わらないという結果が公表された。さらに、勃起の硬度から見た20代のED有病率は、30代や40代よりも高いと報告されている。

20代であっても、EDにならないわけではない…

出典:一般社団法人日本性機能学会「Erectile Function and Sexual Activity Are Declining in the Younger Generation:Results from a National Survey in Japan」World J Mens Health.https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11704172 2024 Aug30;43(1):239〜248

EDかも?と思ったら!セルフチェック方法を紹介

若い世代でもEDへの罹患が示唆されている。本章最後では、現在の症状からEDかどうかをチェックする方法を紹介する。「EDかもしれない」と感じている方にとって、EDを詳しく知る手がかりにしてほしい。

なお、最終的なEDの診断は医師が行う。あくまでも参考として見ていただければ幸いだ。

現在から6ヶ月以内の状態をもとに回答してほしい。質問事項は5項目だ。すべてに点数が付いているため、総点数を計算後、最後の分類を参照すればよい。

1. 勃起後、それを維持する自信は?
回答内容評価
大いに高い5
高い4
普通3
低い2
大いに低い1
2. 性的な刺激による勃起の際、挿入可能な硬さは?
回答内容評価
毎回orほぼ毎回5
度々
(半分を大いに上回る回数)
4
時々
(およそ半数)
3
たまに
(半分を大いに下回る回数)
2
ほとんどor全然ない1
性的刺激は皆無0
3. 性交時、挿入後の勃起維持は?
回答内容評価
毎回orほぼ毎回5
度々
(半分を大いに上回る回数)
4
時々
(およそ半数)
3
たまに
(半分を大いに下回る回数)
2
ほとんどor全然ない1
性行為は皆無0
4. 性交の終了まで、勃起維持への支障は?
回答内容評価
支障はまったくない5
やや支障となる4
支障となる3
大いに支障をきたす2
極めて支障をきたす1
性行為は皆無0
5. 性交を試みたときの満足感の頻度は?
回答内容評価
毎回orほぼ毎回5
度々
(半分を大いに上回る回数)
4
時々
(およそ半数)
3
たまに
(半分を大いに下回る回数)
2
ほとんどor全然ない1
性行為は皆無0

上記から計算される総合点数の分類は以下となる。参考までに、一度も性交がなかった場合は0点になるため、分類には当てはまらない。

合計分類
22〜25EDではない
17〜21軽症のED
12〜16軽症〜中等度のED
8〜11中等症のED
5〜7重症のED

合計が21以下の場合、EDの可能性があるため、気になる方は、医師への相談を検討することも選択肢の1つである。

出典:日本性機能学会・日本泌尿器科学会「ED診療ガイドライン 第3版」https://www.jssm.info/guideline/files/EDguideine03_s.pdf(2017)

EDはセルフケアで治せる?改善方法について

前章で説明した内容で、EDへの理解は深まったと思われる。ここでは、EDと生活習慣の関係性から治療法まで解説する。

生活習慣とEDの関係

EDに影響を与える要因として、生活習慣が挙げられる。いくつか例を見てみよう。

  • 運動不足
  • 喫煙
  • ストレス

それぞれの影響を紐解く。

運動不足がEDに与える影響とは?

海外の研究で、EDと運動不足の関連が報告されている。日常生活に運動を取り入れることは、ED罹患のリスク軽減につながる可能性がある。

喫煙による影響は?

海外の研究で、喫煙期間が長いとED罹患率が上がるとの報告がある。さらに、喫煙は、血管内皮障害、陰茎への血流障害、交感神経刺激を起こし、勃起に対して影響を与える可能性があると報告されている。

喫煙者にとって、禁煙の検討は、EDのリスク軽減を考える一案

EDは心理的・精神的要因により増えるのか?

勃起とうつにおける日本での研究で、相関を認めたとの報告がある。またストレスは、EDを増加させる可能性があると報告されている。

セルフケアは、EDの改善に役立つだけでなく、健康維持にもつながる習慣

適度な運動や、禁煙、ストレスの解消は、体調を整える上でも大切な要素だ。だが、忙しい毎日を送っている方にとって、セルフケアの継続は難しいかもしれない。

また、生活習慣を見直してもEDがよくならなければ、不安を感じてしまう可能性もある。

セルフケアに限界を感じたら、医療機関の受診を検討してはいかがだろうか。

出典:日本性機能学会・日本泌尿器科学会「ED診療ガイドライン 第3版」https://www.jssm.info/guideline/files/EDguideine03_s.pdf(2017)
出典:Esposito K, et al. Effect of lifestyle changes on erectile dysfunction in obese men: a randomized controlled trial. JAMA. 2004;291(24):2978-2984. [PubMed: 16422871]
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16422871/

出典:Ahn SH, et al. Smoking and erectile dysfunction. Int J Impot Res. 1999;11(6):349-353. [PubMed: 10022110]
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10022110/

出典:Cao S, et al. The effect of cigarette smoking on erectile dysfunction: a meta-analysis. Asia Pac J Public Health. 2015;27(5):NP564–NP576. [PubMed: 27872030]
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27872030/

出典:Seidman SN, et al. A review of epidemiological studies of the association between depression and erectile dysfunction. Int J Impot Res. 2000;12(2):67-70. [PubMed: 10671784]
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10671784/

出典:Miner MM, et al. Erectile dysfunction and depression: clinical and physiological interactions. Int J Clin Pract. 2011;65(11):1126-1134. [PubMed: 22145804]
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22145804/

EDの3つの治療法

セルフケアも大切なEDへの対応方法だが、ここでは、医療機関受診後に、医師が治療を妥当であると認めたときの治療について解説する。

ED治療は自由診療となり、医療保険は適応されないので注意

主な治療法は以下の3点だ。

  • 内服薬
  • 体外衝撃波
  • 注射

それぞれ、順に見てみよう。

内服薬によるED治療

まずは、飲み薬による治療だ。陰茎海綿体の血管に作用し血流を促すとされる、PDE5(ホスホジエステラーぜ5)阻害薬が治療薬として挙げられる。ここで、勃起の仕組みに触れよう。

勃起とは、男性の性器内にある陰茎海綿体の血流が増えることで起こる生理現象

その際に「cGMP(環状グアノシン一リン酸)」と呼ばれる物質が関与するが、このcGMPの濃度が低いと、勃起の維持につながらない。PDE5は、cGMPの分解を促し、減らしていく酵素だ。

つまり、分解を邪魔する薬であるPDE5阻害薬の投与は、勃起状態の継続をサポートする可能性がある。

体外衝撃波療法

次に取り上げるのは、体外衝撃波を利用する方法だ。

体の外側から、直接男性の性器に衝撃波を当てると、陰茎海綿体が刺激される。血流がよくなり、新しい血管が作られることで、EDへの効果が期待される治療法である。多少の痛みを伴うかもしれないが、個人によって違いはあるだろう。

注射を用いた治療法

最後に、注射による方法だ。陰茎海綿体に、血管拡張作用を持つ薬剤を注射する。血流が促されて勃起が起こる仕組みで、自分で性行為のときに注射を打つ手段だ。

ここまで、3つのED治療法を解説した。すべて自由診療であり、費用は病院やクリニックによって異なる。詳しい費用は医療機関のサイトを確認してほしい。

ED治療の診察の流れと受診のハードルを下げるコツ

この章では、EDを疑った際の受診先や診療の流れについて解説する。EDの治療を周囲に知られたくない方もいるのではないか。受診のハードルを下げるコツについても触れるため、悩みを持つ方の指標になれば幸いである。

まずED治療は何科を受診すればいい?

まず、ED治療はどの診療科を受診すればよいのかを整理しておこう。

一般的に「泌尿器科」は、男女問わず尿に関するトラブルで受診するケースが多い診療科である。夜尿症などで受診する人もいるが、男性器に関する悩みについても相談可能だ。EDのような症状も対象に含まれるため、まず検討しやすい選択肢といえる。

一方で「内科」についてはどうだろうか。発熱や咳、吐き気といった体調不良時に最初に受診を考えるのが内科であり、血圧の高さや胃の痛みなどの症状でも利用されることが多い。

実際、EDと生活習慣病には関連があるとされている。例えば糖尿病では、罹患者の約35〜90%にEDが見られるという報告がある。さらに、合併症である末梢神経障害と重度のEDとの関係も指摘されている。

加えて、高血圧もEDのリスク要因の一つとされている。そのため、EDだけでなく他に気になる症状がある場合は、内科の受診も視野に入れてよいだろう。

最近ではオンライン診療でEDの相談ができるサービスも増えている!

メンズクリニックやED治療専門の外来、早漏対策などを扱う診療も利用可能だ。

診療科の名称は医療機関によって異なり、「男性機能外来」「男性機能障害外来」「メンズヘルス外来」「ED外来」などさまざまである。自分の症状や通いやすさに合わせて、適した診療科を選ぶことが重要だ。

出典:日本性機能学会・日本泌尿器科学会「ED診療ガイドライン 第3版」https://www.jssm.info/guideline/files/EDguideine03_s.pdf(2017)

EDの診察の内容や流れは?

診察科が決まれば、診察に進む。診療の流れや内容は、風邪などで内科を受診するときと大きく変わらない。EDの診療だからといって心配せず、普段通りに医師から診察を受けるとよいだろう。

では、具体的に初診時の診察の流れを説明しよう。

STEP
病院やクリニックに来院

病院やクリニックを訪れ、指定された問診票に必要事項を記載

医師から呼ばれるまで待つ

STEP
診察開始

診察室に入り、医師の質問に答え診察を受ける

場合によっては、血圧測定、血液検査、心電図検査などの検査を受けることがある

現在服用している薬があれば持参して、医師に確認してもらう

STEP
診断から薬の処方

治療が妥当であると医師が判断した際、薬の処方となる

薬は、病院内で受け取る院内処方と、院外処方にて調剤薬局で受け取る方法に分かれる

STEP
会計

会計を済ませ、終了

薬が院外処方の場合は、調剤薬局に出向き、薬を受け取る

診察の流れは以上だ。なお、自由診療となるため、公的医療保険の適用にはならない。

周囲にED治療を知られたくない場合は?

周囲に治療を知られたくない方にとって、病院やクリニックに出向く方法は好ましくないかもしれない。そのようなとき、オンラインでEDの診察を受ける方法も選択肢となる。

オンライン診療は、自宅などのプライベートな空間で、クリニックに出向くことなく医師の診断を受けられる診療手段の1つである。DMMオンラインクリニックなどは具体的な一例だ。

通院の手間が省け、自分の都合に応じて診察日や診察時間が選択できる。病院に受診する時間がない方にとっても、受診のハードルが下がるといえよう。診察の流れや受診科目、診療手段を知り、適切な治療につなげてほしい。

ED治療薬は食事で効果が変わる?持続時間と副作用について

ED治療薬の仕組みや役割には何がある?

ED治療の主な治療薬の項で、勃起の仕組みについて触れている。そこで、勃起の際に「cGMP」と「PDE5」の関係性を説明した。ED治療薬として用いられる主な内服薬は、PDE5(ホスホジエステラーゼ5)阻害薬と呼ばれる。

PDE5阻害剤は、その名前の通り、PDE5の作用を抑える。その結果、cGMPの量が維持され、陰茎海綿体の平滑筋が緩み、血流量が増え、勃起状態が継続すると考えられる。

EDに用いられる主要な3つの薬剤とその違いとは?

では、PDE5阻害剤の主要薬剤3種類を解説する。薬の特徴を比較する。

スクロールできます
成分名タダラフィルシルデナフィルバルデナフィル
剤形錠剤錠剤
ODフィルム(先発のみ)
錠剤
販売規格5mg
10mg
20mg
25mg
50mg
5mg
10mg
20mg
用法・性行為の約1時間前に内服・性行為の約1時間前に内服・性行為の約1時間前に内服
効果発現時間60〜180分30〜60分15〜30分
持続時間およそ30〜36時間およそ3〜5時間およそ5〜8時間
食事による影響受けない食事とともに服用すると空腹時より効果出現時間が遅れる外国人データでは標準的な食事摂取直後の投与による影響は認められなかった

出典:日本性機能学会・日本泌尿器科学会「ED診療ガイドライン 第3版」https://www.jssm.info/guideline/files/EDguideine03_s.pdf(2017)
出典:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「タダラフィル錠」医療用医薬品 情報検索 https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/530263_2590016F5026_1_04*2024年11月改訂(第4版)
出典:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「シルデナフィルクエン酸塩錠 シルデナフィルクエン酸塩口腔内崩壊フィルム」医療用医薬品 情報検索 https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/671450_2590018F1020_1_05*2024年7月改訂(第8版)
出典:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「バルデナフィル塩酸塩錠」医療用医薬品 情報検索 https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/300119_259000BF2033_1_04*2023年8月改訂(第1版)

上記の表より、効果発現時間および効果が続く時間に違いがあると分かる。

また、シルデナフィルなどは、食事の有無によって効果に影響が出ると報告されている

薬は、医師が治療を必要と判断した場合にのみ処方される。そのため、比較表から特徴を把握し、診察時に医師へ相談することが望ましい。

ED治療薬の副作用と注意点

ここでは、副作用について説明する。

タダラフィル錠の代表的な副作用

重大な副作用

過敏症(頻度不明)
・発疹、蕁麻疹、顔面浮腫、剥脱性皮膚炎、Stevens-Johnson症候群などがあらわれることがある

その他の副作用

頭痛(1%以上)、鼻閉(1%以上)、潮紅(1%以上)、消化不良(1%以上)、背部痛(1%以上)

出典:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「タダラフィル錠」医療用医薬品 情報検索 https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/530263_2590016F5026_1_04*2024年11月改訂(第4版)

シルデナフィルクエン酸塩錠の代表的な副作用

頭痛(3.87%)、鼻閉(0.1〜1%未満)、血管拡張(ほてり、潮紅)(5.78%)、消化不良(0.1〜1%未満)、背部痛(0.1%未満)

出典:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「シルデナフィルクエン酸塩錠 シルデナフィルクエン酸塩口腔内崩壊フィルム」医療用医薬品 情報検索 https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/671450_2590018F1020_1_05*2024年7月改訂(第8版)

バルデナフィル錠の代表的な副作用

頭痛(11.7%)、鼻閉(1%以上)、ほてり(10.6%)、消化不良(1%以上)、背部痛(0.1〜1%未満)

出典:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「バルデナフィル塩酸塩錠」医療用医薬品 情報検索 https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/300119_259000BF2033_1_04*2023年8月改訂(第1版)

注意点としては、タダラフィル錠において、頻度は不明であるが、重大な副作用として過敏症が記載されていることだ。頻度は低く、必ず起こるわけではない。だが、放置すると重症化し、健康に害をおよぼす可能性がある。

精力剤や滋養強壮剤で改善する?ED治療との違い

EDの治療を考える方の中には、精力剤や滋養強壮剤での改善を考える方もいるのではないか。

滋養強壮剤や精力剤の成分は、ビタミン、生薬、アミノ酸、ミネラルなどである。これは、体が疲れたときの栄養補給やだるさなど、体調を整える薬だ。

ED治療薬とは作用が異なり、使用目的も異なる。EDで悩んでいる方は、医療機関への受診を検討してほしい。

ED治療薬を服用できない人はいるの?

最後に、ED治療薬を服用できない人について解説する。

薬には、併用禁忌薬として一緒に服用してはいけない薬が存在する。ED治療薬と禁忌である主な薬を以下の表にまとめた。

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タダラフィルシルデナフィルバルデナフィル
併用禁忌薬・硝酸剤およびNO供与剤
・sGC刺激剤
・硝酸剤およびNO供与剤
・アミオダロン塩酸塩
・sGC刺激剤
・硝酸剤およびNO供与剤
・リオシグアト
・CYP3A4を阻害する薬剤
・クラスIA抗不整脈薬
・クラスⅢ抗不整脈薬

出典:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「タダラフィル錠」医療用医薬品 情報検索 https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/530263_2590016F5026_1_04*2024年11月改訂(第4版)
出典:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「シルデナフィルクエン酸塩錠 シルデナフィルクエン酸塩口腔内崩壊フィルム」医療用医薬品 情報検索 https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/671450_2590018F1020_1_05*2024年7月改訂(第8版)
出典:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「バルデナフィル塩酸塩錠」医療用医薬品 情報検索 https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/300119_259000BF2033_1_04*2023年8月改訂(第1版)

上記の薬を飲んでいる方は、ED治療薬は服用できない

なお、バルデナフィルにおける「CYP3A4阻害剤」はすべての薬が併用禁忌ではなく、併用に注意が必要な併用注意の薬もある。詳しくは、出典を参考にしていただきたい。提示した情報は、医師との相談の参考としてほしい。診断や治療は医師の指示を仰いでほしい。

正しいED治療薬の入手方法と偽物リスク

この章では、正規のED治療薬を得るための適切な手段と、偽薬について解説する。

通販サイトを利用するリスク

ED治療薬の入手に、通販サイトの利用を考えた方もいるだろう。「誰にもEDであると知られたくない」「病院の受診は恥ずかしい」と感じる場合、その思いは強くなりやすい。

だが、通販サイトなどが扱う薬は正規のルートではない。個人輸入や通販サイトの薬は、危険を伴う可能性があり、以下のリスクが挙げられる。

  • どこから仕入れた薬なのか不明
  • 製造場所が不明
  • 偽薬の可能性がある
  • 日本未承認の薬の服用による重篤な副作用は、その被害に対する救済措置の対象にはならない

非正規ルートによる薬の購入は、避けていただきたい。

プライバシーが保てるオンライン診療で相談

オンライン診療は、他人の目を気にせず受診できる手段である。EDの治療を考えている方にとって、自宅で受診できる点はメリットと考えられる。

さらに、診察を受け医師が治療が必要であると判断し処方される薬は、偽物であるというリスクは回避できる。

オンライン診療では、薬の価格を各クリニックのサイトで確認できる。費用の目安を把握できるため、納得して治療を受けられる。ED治療は、適正な診療のもと、厚生労働省による承認済の医薬品が、正規の流通ルートで提供される医療機関での診察を選ぶことが望ましい。

ED治療にかかる費用と保険適用の条件

ここまでで、ED受診に適した診療科や診察の流れ、治療薬などの知識が得られたはずだ。だが、ED治療にはどのくらいの費用がかかるのか、疑問を持たれた方もいるのではないか。

このセクションでは、ED治療にかかる費用と保険適用について解説する。

EDを治療する際の保険適用ケースと自由診療の違い

EDと診断され、治療目的が男性不妊でED薬を服用する場合、公的な医療保険の適用となるケースがある。ただし、厚生労働省が定める条件を満たさなければならない。

保険の適用は、一般不妊治療によるタイミング法においてのみとなる。

不妊治療の目的以外でEDの診察を受けるときは自由診療となるため、公的医療保険は使えず、自費での支払いだ。

出典:厚生労働省「不妊治療で使用される医薬品の保険給付上の取扱いについて

自由診療のクリニックによる取り扱いED治療と費用相場

ではここで、オンラインで自由診療によりED治療を行う際の薬の価格を見てみよう。

オンライン診療でも、医師がED治療の必要性を認めれば、薬が処方される。本内容も自由診療に関連する情報が含まれており、公的な医療保険は利用できない。

取り上げる薬はすべて日本で認可されている薬だけとし、後発医薬品(ジェネリック)はGEと記す。価格は、1ヶ月ごとの定期便の費用とし、税込となる。参考までに1錠の価格も記載するがいずれも自費だ。

なお、送料・診察料・システム使用料などの費用は表の枠外に明記してある。

イーライフが扱うED治療薬

ED治療薬総額(税込)
タダラフィル錠20mg(GE)3,700円
3錠入り
(1錠1,234円)
バイアグラODフィルム50mg2,800円
3枚入り
(1枚934円)
シルデナフィル錠50mg(GE)2,450円
3錠入り
(1錠810円)
バルデナフィル錠20mg(GE)4,980円
3錠入り
(1錠1,660円)

送料(税込):0円
診察料(税込):0円
システム利用料(税込):0円

出典:eLife株式会社

クリニックフォアが扱うED治療薬 

ED治療薬価格(税込)初回総額(税込)
タダラフィル錠10mg(GE)8,712円
10錠入り
(1錠871円)
10,912円
タダラフィル錠20mg(GE)10,692円
10錠入り
(1錠1,069円)
12,892円
バイアグラ錠50mg14,652円
10錠入り
(1錠1,465円)
16,852円
バイアグラODフィルム50mg8,712円
10枚入り
(1枚871円)
10,912円
シルデナフィル錠25mg(GE)3,762円
10錠入り
(1錠376円)
5,962円
シルデナフィル錠50mg(GE)7,722円
10錠入り
(1錠772円)
9,922円
バルデナフィル錠10mg(GE)12,474円
10錠入り
(1錠1,247円)
14,674円
バルデナフィル錠20mg(GE)13,266円
10錠入り
(1錠1,327円)
15,466円

送料(税込):550円(毎回)
診察料(税込):1,650円(初回のみ)
システム利用料(税込):0円

出典:医療法人社団エムズ

デジクリが扱うED治療薬

スクロールできます
ED治療薬価格(税込)初回総額(税込)
5錠10錠5錠10錠
タダラフィル錠10mg(GE)4,764円
(1錠953円)
9,075円
(1錠908円)
6,964円11,275円
シルデナフィル錠25mg(GE)1,733円
(1錠347円)
3,300円
(1錠330円)
3,933円5,500円
バルデナフィル錠10mg(GE)6,822円
(1錠1,364円)
12,994円
(1錠1,299円)
9,022円15,194円

送料(税込):550円(毎回)
診察料(税込):1,650円(初回のみ)
システム利用料(税込):0円

出典:デジタルクリニックグループ

レバクリが扱うED治療薬

ED治療薬価格(税込)初回総額(税込)
タダラフィル錠10mg(GE)7,947円
10錠入り
(1錠794円)
8,497円
タダラフィル錠20mg(GE)9,817円
10錠入り
(1錠981円)
10,367円
シルデナフィル錠25mg(GE)3,168円
10錠入り
(1錠316円)
3,718円
シルデナフィル錠50mg(GE)7,199円
10錠入り
(1錠719円)
7,749円
バルデナフィル錠10mg(GE)11,200円
10錠入り
(1錠1,122円)
11,750円
バルデナフィル錠20mg(GE)12,155円
10錠入り
(1錠1,215円)
12,705円

送料(税込):550円(毎回)

診察料(税込):0円

システム利用料(税込):0円

出典:医療法人リフィルパートナーズ

DMMオンラインクリニックが扱うED治療薬

ED治療薬価格(税込)初回総額(税込)
タダラフィル錠10mg(GE)7,920円
10錠入り
(1錠792円)
8,470円
タダラフィル錠20mg(GE)9,790円
10錠入り
(1錠979円)
10,340円
バイアグラODフィルム25mg7,920円
10枚入り
(1枚792円)
8,470円
バイアグラODフィルム50mg8,514円
10枚入り
(1枚851円)
9,064円
シルデナフィル錠25mg(GE)3,410円
10錠入り
(1錠341円)
3,960円
シルデナフィル錠50mg(GE)7,150円
10錠入り
(1錠715円)
7,700円
バルデナフィル錠10mg(GE)11,000円
10錠入り
(1錠1,100円)
11,550円
バルデナフィル錠20mg(GE)12,100円
10錠入り
(1錠1,210円)
12,650円

送料(税込):550円

診察料(税込):0円

システム利用料(税込):0円

出典:合同会社DMM.com

価格は変動するため、最新情報は各クリニックのサイトで確認してほしい。

ED治療の費用を抑える方法とオンライン活用のメリット

ED治療において、費用を抑える方法を考えてみよう。

1つの手段としては、薬を選択する際に、ジェネリック医薬品を選ぶ方法が挙げられる。先発品と同じ成分であるが、価格は低く設定されているため、負担の軽減につながる。

さらに、オンライン診療の活用も有効といえよう。オンライン診療では、各医療機関のサイトに自由診療における薬の価格が明確に表示されているため、トータル費用の比較が可能だからだ。

また、薬が残っている場合に、配送のスキップが可能なクリニックを選択する方法もある。残薬を調節しながら利用すれば、必要以上の薬の購入が防げ、費用の軽減につながるといえよう。

無理なく治療を継続するために、オンラインの利用は適している方法と考えられる。

ED治療クリニックの選び方とおすすめのオンラインクリニック5選

EDにかかる治療費用の目安が分かったところで、本章では、クリニックの選択プロセスを解説する。ご自身に合った選び方の参考になれば幸いだ。なお、自由診療に関する情報が含まれていることを明記しておく。

クリニックの選択は慎重に

医師によるEDの治療を考えたのち、受診するクリニック選びに入るだろう。比較検討項目としていくつか挙げてみる。

価格が続けやすいか

治療にかけてもよいと思う金額は人それぞれだ。ご自身が考える費用と照らし合わせて選択するとよい。

どのような治療薬があるか

最終的な判断は医師に委ねられるが、ご自身の希望する薬を取り扱っているクリニックを選択する方法もある。

初診でオンラインが利用できるか

ED治療が初めてでも、オンラインで診療が可能かという観点で確認してもよい。ただし、医師がオンライン診療が適切でないと判断した場合は、利用できないため注意が必要だ。

オンラインを利用しED診療が可能なクリニック

EDの治療に対応しているオンラインクリニックの主な例を紹介する。

紹介するすべてのクリニックは自由診療であり、公的な医療保険は適用されない。なお、各クリニックの配送プランは、すべて医師の診察により処方された医薬品となる。

イーライフ

受付診療時間
・7時〜22時土日祝日診療あり
予約手段・オンライン予約
診察方法・スマートフォンやパソコン
医師の診察により処方される可能性がある国内承認ED治療薬・タダラフィル
・シルデナフィル
・バルデナフィル
医薬品発送・医療機関の定めたスケジュールに従う
定期便のキャンセル・次回発送日の2日前まで可能
決済方法・クレジットカード
問い合わせhttps://elife.clinic/category/ed

イーライフには、1ヶ月ごと、2ヶ月ごと、6ヶ月ごとの定期配送プランがある。

出典:eLife株式会社

クリニックフォア

受付診察時間
・平日7時〜24時まで土日祝日の診察も可能
予約手段・オンライン予約
診察方法・スマートフォンやパソコン
医師の診察により処方される可能性がある国内承認ED治療薬・タダラフィル
・シルデナフィル
・バルデナフィル
医薬品発送・医療機関の定めたスケジュールに従う
定期便のキャンセル・次回決済日までに手続き
決済方法・クレジットカード
・Paidy
・Amazon Pay
・GMO後払い
・代金引換
問い合わせhttps://www.clinicfor.life/telemedicine/ed/

クリニックフォアは、1ヶ月おきの定期プラン以外に、1錠単位処方、複数錠処方の単剤セットがある。

出典:医療法人社団エムズ

デジクリ

受付365日24時間対応
予約手段・オンライン予約
診察方法・電話
医師の診察により処方される可能性がある国内承認ED治療薬・タダラフィル
・シルデナフィル
・バルデナフィル
医薬品発送・医療機関の定めたスケジュールに従う
定期便のキャンセル・次回決済日の2日前までに手続き
決済方法・クレジットカード
・デビットカード
・コンビニ後払い
・代金引換
・医療ローン(カウンセリング時に相談必要)
問い合わせhttps://digital-clinic.life/online/ed/

デジクリでは、定期便以外に、複数錠のセットと、1錠単位処方がある。

出典:デジタルクリニックグループ

レバクリ

受付365日24時間対応
予約手段・オンライン予約
診察方法・電話
・スマホやパソコンのビデオ通話
医師の診察により処方される可能性がある国内承認ED治療薬・タダラフィル
・シルデナフィル
・バルデナフィル
医薬品発送・医療機関の定めたスケジュールに従う
定期便のキャンセル・解約は基本的にいつでも可能
決済方法・クレジットカード
・分割払い
・代金引換
問い合わせhttps://levcli.jp/ed/

レバクリは、定期配送以外に、複数錠のセットと、1錠単位処方がある。

出典:医療法人リフィルパートナーズ

DMMオンラインクリニック

受付365日24時間対応
予約手段・オンライン予約
診察方法・ビデオ通話
医師の診察により処方される可能性がある国内承認ED治療薬・タダラフィル
・シルデナフィル
・バルデナフィル
医薬品発送・医療機関の定めたスケジュールに従う
定期便のキャンセル・出荷予定日の2営業日前までに手続き
決済方法・DMMポイント
・クレジットカード
・PayPay
問い合わせhttps://clinic.dmm.com/menu/ed_pe/

同クリニックの単剤処方は、複数錠のセットと、1錠単位処方、定期分プランとなる。

出典:合同会社DMM.com

EDに関する知識を得て、医師による適切な治療を受けよう

EDは年齢に関係なく、20代といった若い世代でも生活習慣やストレスから発症する可能性がある。そしてその治療法は、薬の内服が中心となることが多い。薬は、医師が適切と判断した場合に開始される。効果だけでなく副作用もあるため、十分納得した上で治療を受けてほしい。

また、自由診療においては、薬の価格はクリニック独自で決められる。自費となるため、継続可能な価格かどうかも確認してほしい。EDに関する悩みを他人に知られたくない方は、自費での診察になるが、オンライン診療も選択肢の1つになるだろう。

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この記事を書いた人

八丁堀内科・泌尿器科・消化器内科イサナクリニックは、2024年4月より、泌尿器科・消化器内科をはじめ、一般内科や健康診断など幅広い診療に取り組んできました。本コラムでは、日々の診療で得た知見をもとに、近年ニーズが高まっている「オンライン診療」について解説しています。なかでもED治療のオンライン診療に焦点を当て、最新動向から基本の理解、クリニック選びで押さえるべきポイントまでを、できるだけ噛み砕いてお伝えします。

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