20代のAGAを正しく知ろう!初期症状や治療の選び方・副作用まで解説

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20代でもAGAは発症するため、抜け毛や生え際の変化を感じた時点で対策を始めるべき

理由は、AGAは進行性であり若年でも発症例が珍しくなく、早期対応ほど改善余地が大きいためである。

ただし一時的な抜け毛や生活習慣の影響もあるため、自己判断だけで治療を急ぐのは注意が必要だ。まずは症状の継続性を確認し、気になる場合は早めに専門医へ相談するのが判断基準となる。

この記事のポイント
  • 20代でもAGAは起こりうるため、初期サインを早めに知ることが大切
  • AGAは進行性とされるため、気になる症状があれば早めに情報収集や受診を検討することが重要
  • 治療は内服・外用・施術があり、副作用と費用の目安も把握すべき

この記事の監修者

杉野 智啓 医師
八丁堀内科・泌尿器科・消化器内科イサナクリニック 理事長/総院長

略歴
・防衛医科大学医学部医学科 卒業(MD)
・東京工業大学大学院 技術経営学修士課程修了(MOT)
・2025年1月 八丁堀内科・泌尿器科・消化器内科イサナクリニック 代表理事

資格・所属学会
日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医

所属
八丁堀内科・泌尿器科・消化器内科イサナクリニック

※記事内で紹介するサービス・商品は、監修医師が特定の提供元を推奨・選定したものではありません。医師監修は、一般的な医学情報の確認を目的としています。

この記事の監修者

杉野 智啓 医師
八丁堀内科・泌尿器科・消化器内科
イサナクリニック

所属
八丁堀内科・泌尿器科・消化器内科イサナクリニック 理事長/総院長


資格・所属学会
日本泌尿器科学会泌尿器科専門医


略歴
・防衛医科大学医学部医学科 卒業(MD)
・東京工業大学大学院 技術経営学修士課程修了(MOT)
・2025年1月 八丁堀内科・泌尿器科・消化器内科イサナクリニック 代表理事

※記事内で紹介するサービス・商品は、監修医師が特定の提供元を推奨・選定したものではありません。医師監修は、一般的な医学情報の確認を目的としています。

目次

20代のAGAにどう向き合うべき?知っておくべきリアル

20代で薄毛症状に悩むケースは、決して珍しいことではない

しかし、「まだ20代だし大丈夫だろう」と様子を見てしまうケースや、自己判断で誤ったケアを続けてしまうケースもある。若いからといって必ずしも安心とは限らず、自己流の対策が必ずしも効果的とは限らない。大切なのは、20代でも薄毛について正しい知識を身につけ、しっかりと自分の症状と向き合うことだ。

一般的にAGA(男性型脱毛症)は進行性の傾向をもつと考えられており、何もしない場合には徐々に症状が進行し薄毛が目立ってくる可能性がある。一方で、早い段階で正しい知識をもち、医学的根拠に基づいた対処を検討することは、将来の毛髪を守ることにつながるだろう。

若いことにとらわれず、自分にあった適切なケア方法を考えるという視点を持つことがポイントだ。

20代のAGA初期症状は?見逃しやすい変化について

AGAの症状はゆっくりと進行する傾向があり、毎日鏡を見ている自分自身では変化に気づきにくいこともある。20代の場合は、全体的なボリュームダウンというよりも「つむじ周り」「生え際」「M字部分」といった部分的に変化が始まるケースが多い。

こうした初期症状のサインを、「気のせいだろう」と見過ごしてしまわないよう注意したい。

つむじ周りのボリューム低下(頭頂部の薄毛)

頭頂部、いわゆる「つむじ」周辺の薄毛は、自分では確認しづらい部位のひとつだ。普段の生活の中で気になる部分ではないため、写真に偶然映っていた自分の後頭部を見て初めてつむじの地肌が透けて見えることに気づくケースもあるだろう。

セルフチェックのポイントは、以前よりもつむじがぼやけていないか、あるいは周囲の髪に比べて細く柔らかい毛が増えていないかを確認することである。三面鏡やスマートフォンのカメラ機能を使うと見やすいだろう。また、ヘアセットをしてもトップのボリューム感や立ち上がりが維持しにくくなるのも一つの判断材料となる。

生え際が下がる・前髪が決まりにくい(額の後退)

20代でも、額の生え際から後退していくパターンは、変化を感じやすい。イメージとしては、おでこが広くなったように感じるというものだ。前髪のセットが以前のように決まらなくなったり、髪の隙間から額が透けて見えたりするようになることもあるだろう。

一方で前髪をおろしたヘアスタイルの人は、生え際を意識する機会が少ないため、進行を見逃しやすいため注意が必要だ。

10代の頃の写真と比較して、額の面積が広がっていないか、あるいは生え際の髪だけが細く短い産毛のようになっていないかを意識的に確認する癖をつけるとよいだろう。

左右の剃り込みが深くなる(M字の進行)

左右の額の角(剃り込み部分)が深くなっていく、いわゆる「M字型」は、AGAの進行パターンの一つとされている。20代でも、M字型に薄毛が進行していくケースはあり、場合によっては片側だけが先行して後退していく場合もある。

指を額に当てて、眉毛から生え際までの距離を測るなどの簡易的なチェック方法もあるが、髪の毛の太さやコシが変化しているかどうかを見ることも有効だ。剃り込み部分の髪が他の部位に比べて明らかに弱々しくなっていると感じた場合、毛周期(ヘアサイクル)が短縮している可能性も考えられる。

AGAの進行パターンや診断については医療機関を受診して医師の判断を仰ごう

20代でもAGAになるのか?原因と背景

「20代でもAGAを発症することはあるの?」「もしかして自分はAGAなのかも…」と不安に感じている人も多いだろう。日本皮膚科学会が公表したAGA治療のガイドラインによると「AGAは思春期以降に始まり徐々に進行する脱毛症である」と定義されている。
※出典:公益社団法人日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」

薄毛やAGAは40代~50代と少し上の世代の問題と思ってしまいがちだが、実際は20代での発症も決して珍しいケースではないのだ。

20代のうちから正しくAGAと向き合うために、まずはAGAについて理解を深めよう。

男性ホルモンの作用:テストステロンとDHTの関係

AGAの直接的な引き金となるのは、DHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンである。これは、体内のテストステロン(代表的な男性ホルモン)が「5αリダクターゼ」という酵素と結びつくことで生成される。

このDHTが、髪の毛の成長に関わる受容体と結合すると「髪の成長を短くする」という信号が送られるようになり、結果としてヘアサイクルが乱れてしまう。これにより、髪が十分に太く長く育つ前に抜けてしまい、細く短い毛ばかりが目立つようになるのが、AGAの薄毛症状の基本的なメカニズムである。

DHTが生成される過程自体は、20代男性の体内でも自然に起こる現象だが、問題はこのホルモンの影響をどの程度受けやすいかという点にある。影響の受けやすさには個人差が大きく、遺伝的な体質として親から子へと受け継がれる傾向があると考えられている。20代で発症する場合には、この遺伝的な感受性が比較的強い体質である可能性があるだろう。

※本情報は、一般的な情報提供を目的とするものであり、医学的な診断や特定の効果を保証するものではありません。

生活習慣の影響:ストレス・食事・睡眠の乱れ

生活習慣の影響だけで、AGAを発症することは少ないと考えられている。しかし、20代は就職や学業によるストレス・睡眠不足・偏った食生活など、生活リズムが乱れやすい時期でもある。

これらの生活習慣の乱れは、頭皮の血流悪化や栄養不足を招き、薄毛症状の進行や悪化の要因となる可能性があるため注意が必要だ。

20代のうちは新陳代謝もよく体力もあるため、睡眠不足による疲れの取れなさや食生活が偏ることでの体調への影響などをまだまだ感じにくい人も少なくない。

それでも、健康の土台となる生活習慣を整えることは、薄毛対策の補助的なアプローチとして影響

AGAは男性ホルモンと遺伝が大きく関わる疾患だが、生活習慣も薄毛の進行に影響を与える可能性があるため、20代のうちから健康について意識的に考えることが大切だ。

※本情報は、一般的な情報提供を目的とするものであり、医学的な診断や特定の効果を保証するものではありません。

20代からAGA治療を始めるメリット

AGAは進行性があるとされているため、気になる症状があれば20代のうちから医療機関の受診を検討することがおすすめだ。

現在では進行度にあわせた段階的な治療法があるため、「AGAかもしれない」と感じる症状がある人はもちろん、将来に備えて早めに対策を考えたい人にとっても、治療を検討する意味はあるといえるだろう。

進行を遅らせて、毛量を守りやすい

AGA治療では「残っている髪をいかに維持するか」が重要

進行度合いによっては、毛包(髪の毛を作る組織)の機能が失われ、細くて薄い毛さえ生えてこない状態になっている場合もある。一度失われた毛包の機能を完全に回復させることは、現代の医療でも容易ではないとされている。

20代であれば、まだ多くの毛髪が健康な状態で残っている可能性が高い。加えて、AGAを発症していた場合でも、毛髪サイクルは乱れているものの毛包自体は機能しているケースもあるだろう。この段階で適切な治療をすることで、進行を遅らせ、現在の毛量を長く維持しやすくなる可能性がある。

治療の選択肢が広く、組み合わせもしやすい

20代のAGAを発症した初期段階であれば、まずは内服薬(飲み薬)のみで経過を見るなど、経済的・身体的にも負担の少ない選択肢からスタートできる可能性がある。また、症状や希望にあわせて外用薬(塗り薬)を併用したり、注入治療を組み合わせたりと、医師の判断のもとで柔軟に治療プランを調整できる。

20代は新陳代謝も活発な時期であるため、薬に対する反応が良いケースもあるといわれている。医師と相談しながら自分にあったペースで進めていくことで、納得感をもちながら治療を継続しやすくなるだろう。

長い目で見ると費用負担を抑えやすい

まだ症状が比較的軽い20代のうちから治療を始めるのは、費用の面でためらいを感じる人もいるかもしれない。しかし、薄毛が深刻に進行してから元の状態に近い毛量を目指す場合、高額な自毛植毛や強力な薬を組み合わせて服用するケースも見られ、経済的な負担が大きくなることがある。

20代のうちから維持を目的とした治療をベースに取り組んだ場合、月々の費用を一定の範囲に抑えつつ、長期的な視点で見れば、コストを抑えられる可能性が高いだろう。早期の段階から対策を講じることは、結果としてトータルの費用負担を抑えることにつながるだろう。

「20代におすすめのAGA治療と費用の目安」でAGA治療の種類や費用相場を紹介しているので、参考にしながら検討を進めてほしい。

20代の早期AGA治療のデメリットと注意点

20代のうちからの早期治療にはメリットがある一方で、いくつかの注意点もある。AGA治療は長期的に続けることが前提となるケースも多いため、治療内容や費用・継続の必要性などについて十分に理解したうえで検討することが大切だ。

ここでは、20代でAGA治療を始める際に知っておきたい主な注意点やリスクについて解説する。

継続前提になり、心理的な負担になりやすい

AGAは、一般的な病気とは異なり「完治」という概念がない。対症療法に近い側面があり、治療によってDHTが毛髪サイクルに影響を与える働きそのものを止めることは難しいとされている。

そのため、特に服薬治療に関しては継続を前提とした治療プランが提示される傾向にあり、20代からだと30代・40代・50代と数十年単位での継続となる可能性もある。「一生飲み続けなければならないのか」という心理的な負担を感じる人も少なくないだろう。

治療を始める前には、自分が無理なく治療を継続していける環境について考えてみることが大切だ。オンライン診療を活用して物理的な”通院”の手間を省くことや、薬のまとめ処方を利用することで通院の頻度を減らす工夫も有効だろう。

また、結婚や年齢による心身の変化にあわせて、その都度医師と相談しながら治療プランを調整していくことも重要だ。将来的に子どもを希望する場合には、男性ホルモンに働きかける作用のあるAGA治療薬の服用について、中断を検討するべきとする考え方もある。

実際の対応は服用している薬の種類や健康状態などによっても異なるため、自己判断は避け、医師の診察のもとで判断を仰ごう

こうしたライフステージの変化に応じて、治療方針を見直していく柔軟なスタンスをもつこともポイントとなるだろう。

自己判断でやめると再進行しやすい(中断リスク)

20代の場合、薄毛の悩みを周囲に相談しづらく、インターネットの情報や口コミを頼りに対策を考えてしまうケースも少なくない。治療を始めてみたものの、「SNSで話題の市販の育毛剤を試してみたい」「ネットで治療薬の評判が良くないのでやめたい」といった気持ちが生まれることもあるだろう。

AGA治療は、治療を自己判断でやめることで再度症状が進行する可能性がある。

治療方法を変更したい場合や中断を考える時には、インターネットなどの情報だけで判断するのではなく、これまでの経過を把握している医師に相談したうえで判断することが大切

前項でもふれたように、AGA治療薬はあくまで進行を抑えるためのものであり、原因となる体質そのものを改善させるものではない。そのため自己判断で治療を中断すると、再び薄毛が進行する可能性があると考えられている。

「中断=すぐに元に戻る」という極端な話ではないが、徐々に減薬する・別の薬に切り替えるなど、医学的な判断のもとで治療方法を調整していくことが求められる。

20代からのAGA治療はどうしても長期的に向き合うことになりやすいため、不安や疑問を感じたときには医師と相談しながら進めていく姿勢が大切になるだろう。

AGAを放置するとどうなる?20代で治療を後回しにしないほうがいいワケ

20代という多忙な時期は、「まだそこまで気にならないから」「金銭的にも余裕がないから」と治療を後回しにしがちだ。しかし、AGAが自然に改善するケースは少なく、気づいたときには生え際や頭頂部のボリュームが大きく変化していたというパターンも見られる。また、進行度合いによっては選択できる治療の幅が限られる可能性を頭に入れておくことも必要だ。

「すぐに治療を始めないと手遅れになる」というわけではないが、AGAについて正しい知識をもち自分の状態を把握しておくことは、将来の選択肢を広げる意味でも重要になってくるだろう。

20代のうちから自分の髪と向き合うことで、単に髪の毛を守るだけでなく、自信や前向きな気持ちを守ることにも影響してくるだろう。

20代におすすめのAGA治療と費用の目安

20代が検討しやすいAGA治療には、大きく分けて「内服(飲む)」「外用(塗る)」「施術」の3つのアプローチがある。それぞれの目的や期待できる傾向・費用目安などを整理した。

自分にあった方法を検討するための参考として役立ててほしい。
※薬の効果や体感には個人差があります。

ミノキシジル外用(発毛を促す塗り薬)

ミノキシジル外用は、発毛の促進を目的として、頭皮の気になる部分に直接塗布する外用薬

成分濃度や製品によってはドラッグストアで購入できる第1類医薬品もあるが、より高濃度の製剤や一部の処方は医療機関での診察が必要となる。

目的血管拡張作用による血行促進
期待できること(傾向)頭皮の血流を促し、毛包への栄養補給をサポートする可能性
注意点塗布部位の痒みや赤みが出ることがある。使い始めに一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」が起こる可能性
費用目安(税込)月5,000〜10,000円程度
20代に向けたポイントミノキシジル外用は、生活習慣の見直しや頭皮ケアと併せて取り入れやすい治療法でもある。20代からのケアということで、長期的な内服薬に抵抗がある場合の選択肢として検討されることもある。

※本情報は、一般的な情報提供を目的とするものであり、医学的な診断や特定の効果を保証するものではありません。効果の現れ方・感じ方には個人差があります。

フィナステリド内服(進行を抑える治療)

フィナステリド内服薬は、AGAの原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制することを目的とした内服薬

医療用医薬品に分類されるため、ドラッグストアやインターネットサイトでの購入はできず、医療機関を受診して医師からの処方を受ける必要がある。

目的5αリダクターゼの働きを阻害し、DHTの生成を抑制
期待できること(傾向)ヘアサイクルを正常に近づけ、抜け毛を減らす可能性
注意点肝機能への影響や性欲減退などの副作用が報告されている。妊活中や献血時には医師への相談が必要。妊娠中または妊娠の可能性がある女性は、医薬品への接触を避ける必要がある。
費用目安(税込)月3,000〜8,000円程度
20代に向けたポイント20代ではまだ症状が軽い段階で治療を検討するケースもあるため、進行を抑えることを目的とした治療として提案されることがある。

※本情報は、一般的な情報提供を目的とするものであり、医学的な診断や特定の効果を保証するものではありません。効果の現れ方・感じ方には個人差があります。

自毛植毛(密度を補う選択肢)

自毛植毛(じもうしょくもう)とは、自身の後頭部や側頭部などAGAの影響を受けにくい毛髪を、薄毛が気になる部分に移植する外科的治療だ。

毛包や周囲組織ごと植え替えることで、移植した毛が新しい場所でそのまま生着することを目指す

目的薄毛の気になる部分に健康な毛包を定着させる
期待できること(傾向)一度定着すれば、安定的な発毛が期待できる
注意点手術に伴う痛みや腫れ、ダウンタイムが発生する可能性。施術範囲によって費用が高額になる場合がある
費用目安(税込)50万〜150万円程度/1回(株数による)
20代に向けたポイント20代では後頭部などに若くて健康な毛包が残っているケースも多く、自毛植毛に使える毛髪が確保できる可能性がある。

※本情報は、一般的な情報提供を目的とするものであり、医学的な診断や特定の効果を保証するものではありません。効果の現れ方・感じ方には個人差があります。

PRP療法(注入治療の一種)

PRP治療とは、自身の血液から抽出した多血小板血漿(PRP)を頭皮に注入する治療方法

血小板に含まれる成長因子の働きを利用し、毛髪の成長環境を整えることを目的とした再生医療的アプローチとされている。

目的PRPに含まれる成長因子を利用した毛髪環境の改善
期待できること(傾向)頭皮環境の改善や発毛のサポートが期待されることがあるが、効果については一定しておらず、医療機関ごとに評価が異なる
注意点エビデンスや効果については研究段階の部分もあり、医療機関によって見解が異なる場合がある。治療を検討する際は医師から十分な説明を受けたうえで判断することが望ましい
費用目安(税込)5万〜15万円程度/1回
20代に向けたポイント20代では毛包の機能が比較的保たれている場合も多く、頭皮環境を整える治療としてPRP治療が提案されることがある。

※本情報は、一般的な情報提供を目的とするものであり、医学的な診断や特定の効果を保証するものではありません。効果の現れ方・感じ方には個人差があります。

ホルモン関連の治療(医師管理が前提)

ホルモン検査・ホルモンバランス診療とは、血液検査などを通して男性ホルモンや甲状腺ホルモンなどの状態を確認し、必要に応じて追加検査や治療方針の参考とする診療である。AGAの標準治療として一律に行われるものではない。

AGAは男性ホルモンの働きが関係する脱毛症であるため、医療機関によってはこのホルモン検査を行い、体内の状態を確認したうえで治療方針を検討するケースもある。

目的ホルモンバランスや体質の状態を把握する
期待できること(傾向)体調や体質を踏まえた治療方針の検討につながる可能性
注意点自己判断でホルモン関連の薬剤などを使用することは危険。必ず医師の診察・検査を受けたうえで判断する必要がある
費用目安(税込)数千〜数万円程度(検査内容による)
20代に向けたポイント20代で薄毛が気になる場合には、体質的な要因やホルモンバランスを確認するための検査として行われることもある。

※本情報は、一般的な情報提供を目的とするものであり、医学的な診断や特定の効果を保証するものではありません。効果の現れ方・感じ方には個人差があります。

20代のAGA治療で気になる副作用とは?起こりやすい症状と対処

20代からのAGA治療では、これから長く治療と向き合う可能性があるため、副作用の種類や対処方法について事前に理解しておくことが安心して治療を検討するうえで重要なポイントとなるだろう。

AGA治療は医師の管理・定期的な観察によって行われることを前提としており、医学的知見に基づいて安全性に配慮しながら治療が進められる。ただし、個人の体質や使用する薬の種類によっては副作用を感じることもあるため、あらかじめ知識をもっておくことで落ち着いて対応しやすくなるだろう。

※副作用の出方や感じ方には個人差があります。医師からの説明を受け、納得の上で治療を始めるようにしてください。

肝機能数値の変化への注意

内服薬を使った治療の場合、肝臓の機能に影響を与える可能性が懸念

薬の成分は主に肝臓で代謝されるため、長期的に服薬を続けることで肝臓に負担がかかり、機能が低下する恐れがあるのだ。

20代では自覚症状が少ないことも多いため、体調に変化がない場合でも定期的な検査で体の状態を確認していくことが大切とされている。また、倦怠感・食欲不振・尿の色が濃くなる・目が黄色くなるなど違和感が出た場合には、自己判断をせず、処方を受けた医療機関に相談することが望ましい。

性機能への影響が心配な場合

AGA治療においては、性欲減退や勃起不全(ED)といった性機能に関する副作用が報告されている。発生頻度については、心理的な要因や個人差が大きいと考えられている。

20代では将来の結婚やパートナーの妊娠への影響を心配する声もあるが、気になる点がある場合には医師に相談しながら治療方法を検討することが望ましい。

性に関する話は、たとえ相手が医師であっても話しにくいと感じる人も少なくないだろう。しかし、AGA治療で性機能への影響について話題に上がるのは珍しいことではないため、気になることがあれば遠慮せず相談することが大切だ。

EDの治し方について詳しくはこちら

動悸・血圧など循環器系の違和感

特にミノキシジル製剤では、血管拡張作用や血圧を下げる働きがあり、動悸や息切れ・立ちくらみ・むくみといった症状が起こることがある。

20代では力仕事や趣味のアクティビティなど日常生活への影響を感じるケースもあるため、違和感が続く場合には早めに医療機関へ相談することが大切だ。

強い胸の痛みや呼吸が苦しいなど緊急性が疑われる症状が出た場合には、速やかに最寄りの医療機関を受診することが重要

20代のAGA治療クリニックの選び方とは?AGA専門クリニックがおすすめ

早めのAGA対策に興味がある、もっと詳しく話が聞きたいと感じた場合には、AGA専門クリニックの受診を検討してみるのがおすすめだ。特に20代では、治療の必要性や始めるタイミングに悩む人も多いため、まずは医師に相談してみることが一つの判断材料になるだろう。

AGAは「生活の質を向上させるための治療」として扱われることが多く、原則として健康保険適用外の自由診療となってしまう。原因がAGA以外で薄毛になる場合もあるため、心配な人は一度、皮膚科を受診することをおすすめしたい。

薄毛治療の保険適用について詳しくはこちら

AGA専門クリニックや自由診療科目を複数取り扱うクリニックであれば、AGAに関する診療経験が豊富で、これまでの症例に基づいた多角的な提案が受けられるだろう。プライバシーへの配慮や遅い時間帯の診療など、仕事や学業で忙しい20代でも通いやすい環境が整えられているケースも多い。

受診先を選ぶ際には、次のようなポイントを意識して比較してみるとよいだろう。

  • 料金のわかりやすさ(総額での比較が重要)
  • 診療体制
  • オンラインの可否
  • 検討している治療法に対応しているか
  • 治療中に相談できるサポート体制があるか
  • 解約・返金規定が明記されているか

クリニックを選ぶ際には料金だけで判断するのではなく、通いやすさや相談のしやすさなども含めて総合的に検討することが大切である。気になるクリニックがあれば、まずはカウンセリングや相談を通して自分にあうかどうかを確認してみるとよいだろう。

20代でも気になる症状があればAGA治療を検討してみよう

当記事では、20代でもAGAになるのかという問題について医学的な情報を交えながら解説し、若いうちから髪と向き合うことのメリット・デメリットや、AGA治療の基礎知識について紹介した。

AGAは進行性とされており、気になる症状がある場合には早めに、医療機関を受診したり、情報収集を行ったり、早めの対策を検討していくことが大切だ。20代のうちは「まだ大丈夫だろう」と様子を見る人も少なくないが、若いうちだからこそ自分の状態を正しく把握しておくことで、将来の選択肢を広げられる可能性もあるだろう。

また、抜け毛や薄毛の症状があっても、必ずしもAGAとは限らない。自己判断で市販薬や海外製の未承認医薬品を使用するのではなく、一度医療機関を受診し、医師の医学的知見に基づいた判断を仰ぎながら、今後の髪との向き合い方を検討してみてはいかがだろうか。

20代のAGAに関するよくある質問

AGAとただの抜け毛はどう違うのか?

AGAは男性ホルモンの影響でヘアサイクルが乱れ、毛が細く短くなり少しずつ薄毛が進行していく疾患だ。一方、抜け毛は正常なヘアサイクルの中で自然に抜け落ちる毛を指す。

どのタイミングで受診すべきか?

「20代のAGA初期症状は?見逃しやすい変化について」も参考にしながら、気になる症状が出てきた・髪質が変化したように感じた時点で、一度医療機関を受診して相談してみることが望ましい。

AGAは遺伝するのか?

AGAは体質が大きく関係している疾患であり、遺伝の影響も少なくないと考えられている。ただし、遺伝だけですべてが決まるというものではない。詳しくは「20代でもAGAになるのか?原因と背景」も参考にしてほしい。

ストレスや睡眠不足だけでAGAになるのか?

AGAは、男性ホルモンの働きが関係して起こる疾患である。ストレスや睡眠不足は頭皮環境を悪化させ、抜け毛が増える原因となることはあるが、それだけが原因でAGAを発症するというものではない。

シャンプーや育毛剤だけで改善できるのか?

薄毛用のシャンプーや育毛剤は、頭皮環境を整えることを目的とした商品が多く、AGAの根本的な原因に作用するものは少ない。ホルモンや体内酵素への働きかけなど、進行を抑える治療には医療的なアプローチが必要となる。

市販の発毛剤とクリニック治療は何が違うのか?

市販の製品は、多くの人が安全に使えるような成分配合・濃度となっている。同一成分・同一濃度であれば有効成分としての作用に大きな差は出にくいが、医療機関では内服薬の併用や診療フォローを含めた治療全体として差が出る場合がある。

治療はどれくらいで変化を感じるのか?

治療方法の違いや個人の体質による差はあるが、多くの場合3〜6か月ほどで変化を感じ始めるといわれている。毛の成長には時間がかかるため、継続して経過を観察していく必要があるだろう。すぐに見た目の改善を求める場合には、ウィッグや植毛といった方法を検討するという選択肢もある。

20代で治療を始めると一生続けることになるのか?

AGAは進行性の疾患で、多くの治療法では根本的な完治が難しいのが現状である。治療をやめると、再び薄毛が進む可能性は否定できない。治療の継続期間については「20代の早期AGA治療のデメリットと注意点」でも解説しているので参考にしてほしい。

オンライン診療でも大丈夫なのか?

オンラインでのAGA治療に対応した医療機関は増加傾向にあり、Webカメラを通した問診や郵送での血液検査など、非対面ながら医療とつながり治療を受けることができる。また、必要に応じて対面診療と組み合わせた治療を行っている医療機関もあるため、希望にあわせて受診先を選ぶとよいだろう。

周りにバレずに治療できるのか?

内服薬や外用薬による治療であれば、日常生活の中でAGA治療をしていることが周囲に気づかれる可能性は低いだろう。一方で、自毛植毛など外科的治療を行う場合には、ダウンタイム等への配慮が求められるため、事前にスケジュールを調整するなどの検討が必要だ。

この記事を書いた人

八丁堀内科・泌尿器科・消化器内科イサナクリニックは、2024年4月より、泌尿器科・消化器内科をはじめ、一般内科や健康診断など幅広い診療に取り組んできました。本コラムでは、日々の診療で得た知見をもとに、近年ニーズが高まっている「オンライン診療」について解説しています。なかでもAGA治療のオンライン診療に焦点を当て、最新動向から基本の理解、クリニック選びで押さえるべきポイントまでを、できるだけ噛み砕いてお伝えします。

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