1回の施術で急激にリスクが高まるものでもないためだ。ただし、薬剤成分や頭皮への付着、施術回数の多さによって、切れ毛・断毛や頭皮トラブルが起こり、髪のボリュームが減ったように見えることはある。
低刺激の薬剤選びや頭皮保護、施術間隔の確保で負担軽減を図るべきだ。
- 必ずハゲるわけではなく単発で急増しない
- 薬剤・頭皮付着・回数増加で切れ毛や頭皮トラブルが起こることがある
- 低刺激剤と頭皮保護、間隔確保で対策
ブリーチでハゲる可能性はゼロではない
ブリーチによって薄毛になる可能性はゼロとは言い切れない。特に、繰り返し施術すると髪への負担が蓄積し、切れ毛や断毛によってボリュームが少なく見える場合がある。
とはいえ、1回ブリーチをしただけで急に薄毛になる可能性が高まるわけではない。頭皮や髪が健康な状態であれば、過度に心配する必要はないだろう。
注意が必要なのは、カラーのたびにブリーチを重ねる人や、もともと頭皮や髪のコンディションが良くない人である。頻繁なブリーチはダメージが蓄積しやすく、すでに弱っている状態であれば、さらに負担をかけてしまう恐れがある。
ブリーチを検討する際は、まず自分の頭皮や髪の状態をしっかり確認することが重要だ。判断に迷う場合は、美容師もしくは、頭皮トラブルがある場合は皮膚科などの医療機関を受診しよう。
ブリーチがハゲるといわれる3つの理由
ブリーチがハゲるといわれる理由は、主に以下の3つだ。
- 脱色するための成分が髪への負担になる
- 頭皮が乾燥したり傷ついたりする
- ブリーチの回数が多い
それぞれの理由を把握しておくことで、ブリーチによるリスクの軽減につなげられるだろう。
脱色成分が髪への負担になる
ブリーチでハゲるといわれる理由のひとつに、脱色成分が髪への負担になる点がある。
ブリーチの主成分はアルカリ性であり、髪や頭皮にとって望ましいとされる弱酸性とは正反対の性質を持つ。ブリーチをすると髪はアルカリ性に傾き、施術後は徐々に酸性へと戻っていく。この過程で髪内部のタンパク質が変性し、ダメージにつながると考えられている。
ブリーチは毛髪内部にも影響し、繰り返し行うとパサつき、ハリ・コシの低下、枝毛、切れ毛につながることがある。そのため、髪が細くなったように見えたり、全体のボリュームが減ったように感じたりする場合がある。
※ 参考:日本化粧品技術者会(SCCJ)「化粧品用語集:毛髪のダメージ」
頭皮の乾燥や損傷につながる
ブリーチ剤が頭皮に付着すると、刺激、かぶれ、赤み、痛み、化学熱傷などの頭皮トラブルにつながることがある。頭皮トラブルが強い場合や長引く場合には、抜け毛が増えたように感じることもあるため、異常を感じたら使用や施術を中止し、皮膚科などで相談したい。
頭皮が乾燥すると、かゆみや肌荒れなどの症状を引き起こしやすくなる。
頭皮の乾燥や刺激により、かゆみや赤みなどのトラブルにつながることがある。自分でブリーチを行う場合はとくに、頭皮への付着を避けるよう注意が必要だ。
※ 参考:厚生労働省「毛染めによる皮膚障害」
ブリーチの回数が多いとリスクが増大する
ブリーチの回数が過度に多いと、薄毛の原因になる可能性がある。
髪の色がなかなか抜けないからといって、1日に何度もブリーチを繰り返すと髪へのダメージが蓄積される。髪が傷むと切れ毛が発生するほか、毛髪が細くなることもある。全体的なボリュームダウンにつながり、結果として薄毛に見えてしまう。
ブリーチでハゲる可能性がある人の特徴
ブリーチをしたからといって全員がハゲるわけではない。ただし、以下の特徴に該当する人はリスクが高まる可能性がある。
頻繁にブリーチを行う人
頻繁にブリーチを行う人は、薄毛のリスクが高まると考えられている。回数が増すごとに髪へのダメージが蓄積されるためだ。
たとえば、1回の髪染めで3回以上ブリーチを行う場合は、髪に急激な負担がかかる。髪の乾燥につながり、切れ毛のリスクも増加するだろう。
また、髪を染めるたびにブリーチを繰り返している人も、ダメージの蓄積に注意が必要だ。ブリーチは髪への負担が大きい施術であることを理解しておくことが大切だ。
髪がすでに傷んでいる人
髪がすでに傷んでいる状態でブリーチを行うと、薄毛のリスクが高まる可能性がある。弱っている髪にさらに負担がかかり、ダメージが深刻化する可能性がある。
髪が傷んでいる状態でブリーチをするかどうかは、慎重に判断する必要がある。施術を希望する場合は、プロの美容師に相談したうえで進めることが望ましい。
皮膚が弱い人
皮膚が弱い人がブリーチをする場合は、頭皮への付着を避けるよう細心の注意を払う必要がある。
過硫酸塩配合ブリーチ剤では、まれにアレルギー反応やアナフィラキシーが起こることもあるため、既往がある場合は特に注意が必要である。
頭皮の状態が回復すれば改善が見込めるものの、適切なケアが行われなければ薄毛が長引くことも考えられる。皮膚が弱い自覚がある人は、事前に皮膚科や専門の医療機関で相談してから判断することが推奨される。
ブリーチではげないための5つの対策
ブリーチによる薄毛リスクを軽減するために、以下の対策を講じることが望ましい。
頭皮にブリーチ剤を付着させない
ブリーチによるダメージを防ぐためには、頭皮にブリーチ剤を付着させないことが基本だ。
ブリーチ剤が頭皮に付着すると、刺激、かぶれ、赤み、痛み、化学熱傷などの原因になることがある。頭皮への負担を減らすため、薬剤はできるだけ頭皮につけず、異常を感じた場合はすぐに洗い流すことが重要である。
美容室やヘアカラー専門店で施術を受ける
美容室やヘアカラー専門店でブリーチを行えば、自分で施術するよりも頭皮や髪へのダメージリスクを軽減できる。
とくに頭皮への付着を防げることは、プロに施術を依頼する大きな利点だ。加えて、髪の状態を見たうえでブリーチしても問題ないかどうかを判断してもらえる。希望の髪色に合わせた最小限のブリーチで済むため、負担を抑えやすいだろう。
ブリーチの回数は髪や頭皮の状態を見ながら相談
ブリーチの回数が増えるほど、髪へのダメージは蓄積しやすい。ただし、安全な回数を一律に決めることはできないため、髪質、施術履歴、頭皮の状態、希望する色を踏まえて美容師と相談することが望ましい。
必要な回数は、目指す色や髪質、施術履歴によって異なる。色の抜けが不足していると感じる場合は、期間を空けてから再度施術を受ける方がダメージを軽減できる。
ブリーチ前のシャンプーを控える
ブリーチを行う際は、直前のシャンプーを控えることが望ましい。シャンプーによって以下の影響が生じる可能性があるためだ。
- 頭皮を保護する酸性皮脂膜が洗い流される
- 皮脂膜によるバリア機能が低下し、薬剤がしみやすくなる
- シャンプー中に頭皮に微細な傷がつき、刺激や乾燥が進行する
ワックスやジェルなどで髪をセットしている場合はシャンプーが必要になることもあるが、基本的にはシャンプーしない状態で施術に臨むのが望ましい。しみやすさが心配な場合は、施術前の頭皮状態について美容師に相談するといい。
痛みやしみを感じた場合はすぐに対処する
ブリーチ中に多少しみる感覚があることは珍しくない。しかし、強い痛みやしみる感覚が生じた場合は、速やかに対応する必要がある。
じんましん、息苦しさ、めまい、意識がぼんやりするなど全身症状が出た場合は、アナフィラキシーなど重いアレルギー反応の可能性もあるため、速やかに救急受診を検討する。
美容室やヘアカラー専門店で施術を受けている場合は、担当者に申告すれば状況を確認のうえ、施術の中断を含めた判断をしてもらえる。
自分でブリーチを行っている場合に痛みやしみる感覚を感じたら、その時点でブリーチ剤の使用を中止してほしい。症状が気になる場合は、皮膚科を受診して頭皮の状態を診てもらうことが推奨される。
※ 参考:政府広報オンライン「ヘアカラーによる「かぶれ」に要注意! アレルギーが突然発症することも。」
はげるリスクを抑えた髪染め方法
薄毛のリスクが気になる場合は、以下の方法を検討するとよいだろう。
| 方法 | 特徴 |
|---|---|
| ヘアマニキュア | 髪の表面を染料剤でコーティングする方法。キューティクルを開かないため髪への負担が少ないが、元の髪色が暗い場合は発色が弱くなる |
| カラートリートメント | トリートメントと染料が一体になったもの。髪を保護しながらカラー効果が期待できるが、徐々に色づくため即効性はない |
| ヘアマスカラ | 髪の表面に塗布するタイプの白髪隠し。塗った時点で白髪を隠せるが、表面に塗布するだけのため持続性はほとんどない |
上記の方法にはそれぞれメリット・デメリットがある。自分に合った方法を選べば、髪や頭皮への負担を軽減しながら髪染めを楽しめるだろう。
なお、いずれの方法もブリーチやカラー剤を使用した施術と比較すると、脱色・発色の効果は限定的である点を理解しておく必要がある。
ハゲる原因はブリーチ以外にも存在
ブリーチが薄毛の原因となり得ることは前述の通りだが、ハゲの原因はブリーチだけではない。ブリーチ以外に髪や頭皮に負担を与える行為と、薄毛のその他の原因について整理する。
髪染め・パーマ・縮毛矯正による影響
髪染め(ヘアカラー)は、ブリーチ同様に薄毛につながる可能性がある行為のひとつだ。
カラー剤が頭皮に付着すると炎症を引き起こし、頭皮環境が悪化する可能性がある。ただし、薬剤の種類、施術方法、髪や頭皮の状態によって負担の程度は異なるため、一律に比較することは難しい。
近年では頭皮や髪への負担が少ないカラー剤も増えてきている。髪染めによる負担を軽減するためには、施術頻度を見直すことや、施術後にカラー剤が頭皮や髪に残らないよう丁寧なケアを行うことが大切だ。
パーマも、パーマ剤の影響で髪が細くなったり弱くなったりする可能性がある。ただし、1回の施術でハゲるわけではなく、何度も強いパーマをかけることでダメージが蓄積されていくと考えられている。髪を保護するキューティクルが失われることも薄毛リスクの一因だ。キューティクルを守るためには、ドライヤーで髪を引き締めたり、トリートメントで保護したりすることが望ましい。
縮毛矯正も、薬剤や熱処理の影響で切れ毛や毛髪ダメージが起こることがある。負担の程度は施術方法や髪の状態によって異なるため、ブリーチやカラー・パーマと単純に比較しない方がよい。一時的な変化は時間の経過とともに改善される場合がほとんどであり、直接的な薄毛の原因になることは少ない。ただし、縮毛矯正によって癖毛が改善されると、髪のボリュームが減ったように見えることはある。
AGA・ストレス・食生活の乱れ
薄毛の原因はブリーチなどの外的要因だけではない。AGA(男性型脱毛症)や頭皮の炎症、ストレス、食生活の乱れなど、さまざまな要因が関与している。
ブリーチによる薄毛は、髪への負担や頭皮へのダメージが主な原因だ。一方、AGAは遺伝やホルモンバランスの乱れが原因となることが多く、ブリーチとは全く異なるメカニズムで脱毛が進行する。
薄毛やハゲの症状に悩んでいる場合は、ブリーチの影響だけでなく他の原因も考えられるため、症状が続く場合は、皮膚科などの医療機関で相談することが望ましい。
自己判断で原因を特定することは困難であり、適切な治療を受けるためにも医師の診断が重要だ。
※ 参考:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」
※2024年5月〜2025年7月の間で発毛ライトプランの服用を継続した患者へのアンケート調査(回答数232)
薄毛が気になる場合はブリーチ前に医師に相談しよう
本記事では、ブリーチによってハゲる可能性がある理由、リスクが高い人の特徴、薄毛を防ぐための対策について情報を整理した。
- ブリーチでハゲる可能性はゼロではないが、1回の施術で急激にリスクが高まるわけではない
- 脱色成分の刺激、頭皮への付着、施術回数の多さが薄毛リスクに関与すると考えられている
- 頭皮にブリーチ剤を付着させない、施術回数を抑える、プロに依頼するなどの対策は負担軽減につながりやすい
- 薄毛の原因はブリーチだけでなく、AGAやストレス、食生活の乱れなど多岐にわたる
薄毛やハゲの症状が気になる場合は、ブリーチの影響に限らず、他の原因も視野に入れて医師に相談するとよいだろう。
※2024年5月〜2025年7月の間で発毛ライトプランの服用を継続した患者へのアンケート調査(回答数232)









