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便が出づらい、残便感がある
~放置せずに原因を調べましょう~
「排便の回数や量が少ない」「排便しても残便感を感じる」など、“適切な排便ができていない状態”を便秘と言います。便秘は症状であり、それ自体が病気というわけではありませんが、快適な日常を阻害するものであることに違いはありません。
ありふれた症状の1つですが、放置すると便秘によって腸内の血流が妨げられて腸の炎症(虚血性腸炎)を引き起こしたり、痔(痔核)の原因になったりします。また、症状の裏に大腸がんなどの重篤な疾患が隠れていることもありますので、そのままにせずにクリニックで診察を受けましょう。
便秘に伴うこんな症状にご注意ください
- お腹の張り(腹部膨満感)
- 腹痛
- すぐにお腹いっぱいになる(早期膨満感)
- 肛門が裂ける(切れ痔)
- 便に血が混じる(血便)
- 肌荒れ
- 口臭
など
便秘にお悩みの方は多いと思います。数日程度であれば様子見でも問題ありませんが、「便が出ない」「排便してもすっきりしない」と感じる状態が1ヶ月以上続く場合は、消化器内科の受診をお勧めします。
中央区八丁堀にある八丁堀内科・泌尿器科・消化器内科イサナクリニックでは、専門医が患者様の便秘のお悩みをおうかがいします。便秘でお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。
便秘の種類
機能性便秘
主に腸管の運動機能の低下によって引き起こされる便秘で、便秘の中では最も頻繁に見られます。機能性便秘はさらに次の3つに分類されます。
直腸性便秘(習慣性便秘)
普段から便意を我慢したり、下剤や浣腸を頻繁に使用したりすると、便意を感じる機能(排便反射)が徐々に低下します。これによって起こる便秘が「直腸性便秘(習慣性便秘)」です。
特に女性に多い傾向にあります。
弛緩性便秘
大腸には内容物から水分を吸収する機能があります。大腸の機能が低下して内容物が腸内に長く留まると、その分便は硬くなり、スムーズな排出が妨げられて便秘となります。
運動不足や水分不足が大腸の機能低下の原因となりやすく、ご高齢の方や女性に多く見られます。
けいれん性便秘
大腸の働きは自律神経の影響を強く受けるため、過度なストレスなどで大腸が強い緊張状態になると、スムーズな排便を妨げることがあります。これによって便秘が起こることもあり、特に過敏性腸症候群の方によく見られます。
器質性便秘
消化管や臓器の器質的な異常によって生じる便秘です。手術部位の癒着や大腸がん・大腸ポリープ、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)などが原因として挙げられ、生じた異常によって便の通過が物理的に遮られることで便秘が起こります。
「病気に由来する便秘」とも言え、適切な検査で原因を特定し、速やかに対処する必要があります。
便秘症状を起こす可能性のある疾患
- 過敏性腸症候群
- 大腸ポリープ・大腸がん
- 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)
- 感染性腸炎
- 虚血性腸炎
- 腸閉塞
など
便秘の検査・治療
便秘のタイプは問診や診察である程度診断可能です。しかし、様々な疾患が隠れている可能性もありますので、確定診断のためにレントゲン検査やCT検査、大腸カメラ検査などを行うこともあります。
※CT検査、大腸カメラ検査が必要な場合には、近隣の専門機関をご紹介いたします
機能性便秘
機能性便秘の場合は、ストレスや食生活などの生活習慣が影響していることも多いので、生活習慣の改善を中心とした治療を行います。食生活の改善や適度な運動、規則正しい生活などが、症状の改善に効果的です。
生活習慣の改善だけでは改善が見込めない場合は、下剤を使用することもあります。
器質性便秘
何らかの病気が原因で便秘を起こしている場合は、原因に応じた治療が必要です。放置すると症状の悪化を招く恐れがありますので、早期に適切な治療を受けるようにしましょう。