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陰嚢(金玉、キンタマ、陰のう)の腫れ・痛み

キンタマの腫れや痛みを感じたことはありませんか?
正式には『陰嚢』と呼ばれる部分ですが、多くの方が『キンタマ』という言葉で親しんでいるかもしれません。陰嚢(袋の部分)に痛みやかゆみが生じている場合、まず考えられるのは蒸れや乾燥による湿疹(陰嚢湿疹)です。汗をかきやすい夏場や乾燥しやすい冬場に起こりやすいため、比較的よく見られる症状ですが、腫れ・膨らみを伴う場合には何らかの疾患が考えられます。
陰嚢内には精巣(睾丸)がありますので、内部に異常が生じている場合は精巣の疾患である可能性もあります。特に悪性腫瘍(精巣がん)には注意が必要ですので、陰嚢の腫れや痛みが生じた場合には、早めに泌尿器科を受診し、原因を特定して適切な治療を受けましょう。
こんな症状にご注意ください
- いつもよりも陰嚢が腫れているように感じる(痛みはない)
- 腫れとともに痛みがある(触ると痛い)
- 陰嚢の腫れと痛みが急に起こった など
陰嚢の疾患は不妊やがんに繋がることもありますので、異常を感じた際は早めの受診が大切です。ただし、陰嚢が腫れてもそれ以外の自覚症状が現れないこともあります。入浴時や排尿時などに偶然気づくことも多いので、いつもと違う違和感を覚えた際は放置せずに医師に相談しましょう。
中央区八丁堀にある八丁堀内科・泌尿器科・消化器内科イサナクリニックでは、泌尿器科専門医が迅速な検査と的確な治療で男性器のトラブルを早期に解決します。恥ずかしがらず、お気軽にご相談ください。
陰嚢が腫れている・痛む時に考えられる疾患
陰嚢湿疹(金玉の湿疹 キンタマの湿疹)
陰部は蒸れやすいため、比較的湿疹が生じやすい部位と言えます。湿疹だけの場合は基本的に感染症の可能性も低いですが、症状が悪化すると日常生活に支障を来すこともあるため、早めに泌尿器科を受診しましょう。
開業後、多くの患者様が陰嚢湿疹に悩み、受診をためらっていることがわかりました。
八丁堀内科・泌尿器科・消化器内科イサナクリニックでは、泌尿器科で陰嚢湿疹の診察・治療を行い、患者様が安心して受診できる環境を整えています。
陰嚢湿疹は、陰嚢(精巣を包む皮膚部分)に発生する湿疹の一種で、以下の症状が特徴です:
主な症状
- 強いかゆみ
- 赤みや腫れ
- 皮膚のひび割れや湿り
主な原因
- 汗や湿気による蒸れ
- アレルギー反応
- ストレスや免疫低下
放置するとどうなる?
症状が悪化し、治療が長期化する場合があります。特に冬場は乾燥や寒さ対策の肌着が影響し、症状が悪化することもあります。
泌尿器科での専門診療
陰嚢湿疹は皮膚疾患と思われがちですが、泌尿器科で診察することで、陰嚢や精巣の他の疾患との区別も可能です。
治療方法
- 外用薬: ステロイド薬や抗菌薬。
- 飲み薬: かゆみを緩和する抗ヒスタミン薬。
- 生活指導: 蒸れを防ぐ衣服選びや皮膚ケアのアドバイス。
通院について
陰嚢湿疹の治療は、個々の症状に応じて複数回の受診が必要になることもありますが、当院では患者様が通院しやすい環境を提供しております。
大病院では診療対象になりにくい疾患です
陰嚢湿疹は大病院では診療対象になりにくい場合があります。そのため、適切な診療が受けられず困っている方も少なくありません。当院では、こうした疾患にもしっかりと対応しております。
予防とセルフケア
- 清潔を保つ: 適度な洗浄と保湿を行い、肌の健康を保ちましょう。
- 通気性の良い衣服を選ぶ: 蒸れを防ぐために、吸湿性の高い素材の下着がおすすめです。
- 早めの受診を心がける: 症状が軽いうちに受診することで、短期間での改善が期待できます。
精巣腫瘍(精巣がん)
精巣に生じた腫瘍(できもの)を総称して「精巣腫瘍」と言います。多くが悪性腫瘍(がん)であり、若年者に発症しやすい傾向があります。精巣の腫れがあっても、痛みを伴うことはほとんどありません。超音波検査にて精巣をよく確認し、腫瘍の可能性がないかを確認します。腫瘍の可能性があれば手術が必要なため、手術可能な病院をご紹介いたします。当院でも実際に紹介させていただいたケースがあります。
精巣腫瘍(キンタマの腫れ)の可能性を感じた場合、早期の診察が重要です。精巣腫瘍は比較的まれですが、進行が早い場合もあります。詳しい情報については、国立がん研究センターの精巣腫瘍に関するページをご覧ください。
陰嚢水腫
陰嚢水腫は、陰嚢(キンタマ、金玉)の内部にリンパ液が過剰に溜まる疾患です。痛みを伴うことはありませんが、陰嚢の肥大化が進むと生活に支障を来すこともあります。痛みのない陰嚢の腫れがみられる場合、陰嚢水腫であるケースがほとんどです。超音波検査で陰嚢内に水分がたまっているかどうかを確認します。
治療は当院で超音波で中を見ながら水を抜きます。ただ、こちらはまた再発する可能性が高いです。根治は手術を行います。手術の際には手術可能な病院をご紹介いたします。
精巣上体炎
精巣上体炎は、精巣の隣にある精巣上体が炎症を起こす疾患です。陰嚢の腫れとともに痛みが生じるのが特徴です。尿路感染症の1つで、細菌感染によって起こります。超音波検査を行い、精巣捻転や精巣腫瘍と鑑別を行います。
精巣捻転症
精巣捻転症は、精巣のねじれにより血流が途切れる疾患です。思春期の男性に好発し、発症すると陰嚢の激しい痛みと肥大化が起こり、迅速な処置が行われないと精巣の壊死を来すこともあります。超音波検査で精巣の血流の有無を判断します。そのため、陰嚢の痛みを自覚された際には泌尿器科専門医への早めの受診を強くお勧めします。
放置すると重大な合併症のリスクがあります。詳しくは日本泌尿器科学会の情報をご覧ください。
【陰嚢に関するQ&A】よくある疑問とその答え
陰嚢は男性の身体における重要な部分であり、さまざまな疑問や不安が寄せられます。この記事では、陰嚢に関する質問に答え、健康を守るための知識を提供します。
陰嚢とはどこの部分ですか?
陰嚢(いんのう)は、男性の外性器の一部で、睾丸(精巣)と精巣上体を包み込んで保護する袋状の構造です。体温よりやや低い温度を保つことで、精子の健康を維持する役割を果たしています。
陰嚢に水がたまる原因は何ですか?
陰嚢に水がたまる状態は「陰嚢水腫」と呼ばれます。主な原因には以下があります:
- 先天性陰嚢水腫:出生時に精巣を覆う膜が閉じずに残ることが原因。
- 後天性陰嚢水腫:外傷や感染、手術後に液体がたまることが原因。
通常は痛みを伴いませんが、大きくなる場合は治療が必要です。
陰嚢水腫は放置してもいいですか?
軽度の陰嚢水腫は放置しても問題ない場合がありますが、症状が進行したり、陰嚢が異常に大きくなる場合は医療機関を受診する必要があります。また、痛みや発熱を伴う場合は感染症の可能性もあるため、早めの診察が推奨されます。
陰嚢湿疹といんきんたむしの違いは?
- 陰嚢湿疹:アレルギーや皮膚の乾燥、摩擦などが原因で起こる湿疹。かゆみや赤みが特徴。
- いんきんたむし:真菌(カビ)による感染症で、股や陰嚢周囲に強いかゆみや輪状の発疹が現れる。
治療法が異なるため、症状に応じて医師の診察を受けることが重要です。
金玉が3つあるのはなぜですか?
通常、男性の睾丸は2つですが、まれに「副睾丸」と呼ばれる追加の組織や腫瘤が見られることがあります。この状態は「多睾症」と呼ばれ、無害なことが多いですが、念のため医療機関で検査を受けることをお勧めします。
陰嚢が垂れてきた原因は何ですか?
陰嚢が垂れる原因には以下が考えられます:
- 加齢:皮膚の弾力性が低下し、陰嚢が下がりやすくなる。
- 気温の影響:暑い環境では陰嚢が緩み、睾丸の温度を調整する。
- 病気:陰嚢水腫や精索静脈瘤などの病気が影響する場合も。
気になる場合は医師に相談しましょう。
陰嚢のコリコリは何ですか?
陰嚢内の「コリコリ」とした感触は、精巣上体や精索静脈瘤の可能性があります。通常の構造であれば問題ありませんが、腫れや痛みを伴う場合は医療機関での診察をお勧めします。
陰嚢と金玉の違いは何ですか?
「金玉」という俗称は、陰嚢内にある睾丸(精巣)を指します。一方、「陰嚢」は睾丸を包み込み保護する袋状の外皮部分を指します。つまり、陰嚢は金玉を保護する器官です。
男性にとっての玉袋とは何ですか?
「玉袋」は俗称で、陰嚢を指します。男性にとって陰嚢は、睾丸を適切な温度に保ち、精子の生成と健康を維持する重要な器官です。
男性の陰嚢とは何ですか?
男性の陰嚢は、体外にぶら下がる袋状の構造で、睾丸を保護し、精子を作るための理想的な環境を提供します。また、外部の衝撃から睾丸を守るクッションの役割も果たします。
まとめ
陰嚢に関する悩みや疑問は、健康に直結する重要なテーマです。不安や異変を感じた場合は、早めに医療機関を受診し、適切な対応を受けることが大切です。当院では陰嚢に関する診察や治療を随時受け付けていますので、ぜひお気軽にご相談ください。